タンザナイトTOP>No.19:トイレの話

トイレの話

 さて世界中どこに住もうと忘れるわけにいけないのがトイレです。誰とどこで話しても結構盛り上がってしまう所を見ると、海外ではトイレには誰しも苦労したり、それなりの思い出を作っているようです。

 トイレの話で参考になるものはないかと探したら、妹尾河童さんの「河童が覗いたトイレまんだら」という本がありました。

この人の本はすべて愉快で好きなのですが、この本の中にフランスのトイレが汲み取りから水洗に変わるときにどのような方式を採用するかでもめた、なんていう話が書いてあります。ここではいわゆる洋式は「イギリス式」とされているようです。またアジア各地のトイレについても紹介があります。

 日本ではトイレを洋式、和式と呼びますが、いわゆる和式トイレは無論日本だけではなく、むしろアジア式と呼んだ方が正確かも知れません。でも紙を使用する地域はあまり無く、水で洗うのが一般的な様です。

 ヨーロッパでもエリーゼ宮に昔はトイレが無く、貴婦人達も木陰で用を足していたという話もあるくらいですから、洋式トイレの歴史も大して古いものではなく、アジア式が元祖のトイレなのかもしれませんが。今書きながらローマやギリシャの遺跡でトイレがどんな構造だったか思い出そうとしているのですが、どうも記憶に残っていません。(あとで調べたら、ローマの都市には水洗式のトイレがあったようです。)

 さてこのアジア式トイレ、基本的な形は真ん中に開いている穴をまたいでしゃがむだけで、タンザニアでもこの形が一般的です。

 穴が開いているだけですから、そこでふと考えてしまいました。日本ではほとんどの場合トイレのドアの方にお尻を向けます。洋式では腰掛けますから、無論構造上逆になります。ではタンザニアでは日本のようにお尻がドアの方を向くのか、それとも逆なのか。金隠しなんて無論ありませんから見ただけではわかりません。所詮トイレを出れば忘れてしまう程度の疑問ですから、タンザニア人に確認することも無いまま日が経ってしまいました。

 とある日、ダルエスサラームへ行く途中の町でお昼ご飯を食べましたが、そこのトイレで答を見つけました。セメントで塗り固められたそこのトイレには、足を載せる台が作ってありました。そこのハの字型に開いた足型は、お尻がドアの方を向ことを示していました。日本と同じだったんですね。

 タンザニアの田舎ではどうやら近年になるまでトイレが一般的ではなかったようです。そのため政府が各戸でのトイレの設置を義務づけており、厚生委員が村々を巡回しています。厚生委員にトイレを作っていない、あるいは使っていないのを見つかると、罰金を取られるそうです。